本研究では、電場強度勾配によって形成される光放射圧ポテンシャルに着目した新規のマイクロナノスケールの付加加工技術を提案する。本研究課題では、その加工原理の検証を行なった。マイクロ粒子を直径10μm程度の水滴内に混入させ、その水滴群を光放射圧によって引き寄せ、集積加工を行う。ベッセルビームを用いてその実験を行なった結果、直径1μmのシリカ微粒子を縦一列に構造化することができ、本研究で提案する手法の原理を検証することができた。ただし、集積過程を観察した結果、液滴の供給方法に課題が残り、今後は液滴供給についての新たな手法について検討する必要があることがわかった。
|