本課題では、高速・省エネの新規磁気通信デバイスの開発を狙いとして、微細加工された磁性材料における磁化歳差運動の伝搬を「実時間で」「元素選択的に」とらえることを目指した研究開発を行った。これにより、構成元素に特徴的な運動状態を解析するとともに、実空間解析でしか分からない「欠陥による特性劣化を含めた解析」「微小領域の狙い撃ち解析」などもでき、理想系・単一材料系からの見解とのギャップを埋めた知見が得られる。本研究の成果を活かしてスピン運動のピンポイント計測「時間分解X-FMRイメージング法」を世界に先駆けて標準化し、グリーンデバイス開発を世界規模で加速させていきたい。
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