財源や人材が豊富ではなく,維持管理が十分なされていない地方自治体の鉄筋コンクリート橋梁では,落橋等の重大事故発生のリスクが高まっている.申請者はこれまで四国内の橋梁事故調査を行い,設計図面が残存しない等の設計情報の不十分さと,塩害や中性化による鉄筋腐食等の材料劣化の局所化が,重大事故のリスクに与える影響が大きいことを把握している.したがって,橋梁の重大事故に対するリスクの低減のための対策が求められている.本研究では既存RC橋梁を対象に,これらの要因がもたらす重大事故に対するテイルリスクの評価を行うとともに,不足した設計情報を低コストにて補完できる,RC橋梁の設計図の自動復元システム構築する.
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