励起蛍光分光分析(EEM)は、有機物に励起光を照射した際に発する蛍光を検出することで、有機物の種類を判別する手法である。本研究では、EEMを膜ファウリング物質の分析に適用することを目的として、(1)様々な水域から回収した試料に対し、固体EEM分析のピーク位置についてのデータベースを構築すると共に、(2)固体EEMを用いて膜ファウリングの連続モニタリング試験を実施した。同じ物質であるにもかかわらず、液体試料と固体試料でピーク位置が異なることが明らかになった。固体EEMにより、不可逆的な膜ファウリングの進行に関係する有機物特性を明らかにした。
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