研究課題
研究代表者は、材料工学に細胞生物学を導入することで、「骨配向性」が骨芽細胞配列度合いに応じて決定されることを初めて見出した。本研究課題では、材料工学をベースにして初めて見出された、材料表面形状に応じて発現する「直交性骨配向化」機構解明とその原理に基づく生体材料創製に取り組み、具体的には、以下の実績を得た。(i) 直交性骨配向化を決定する表面形状閾値(ナノメートルオーダー)を同定し、材料表面形状に応じて接着斑形状・サイズが変化することで、骨基質配向化方向が決定される分子機序を解明した。(ii)平行・直交の二つの異なる基質配向化の決定には、Tspan11遺伝子発現が関与することを見出した。(iii)レーザ照射による金属材料表面への微細周期構造形成のための制御パラメータ(レーザ波長・パルス幅等)の最適化により、接着斑形状・サイズの制御が可能であり、ひいては直交・垂直の骨基質配向化を自在を制御することが可能である。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
Proceedings of The 14th World Conference on Titanium
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