デトネーション波(超音速燃焼波)とは,既存燃焼方式では達成できない高い理論熱効率,コンパクトな燃焼器,瞬時高圧生成を実現する.本研究は,独自の手法である液滴パージ法とレーザー点火によって,間欠的なデトネーションサイクル(PDC)の気体力学的上限周波数での作動を目指す. 本研究では,PDCの全過程をシュリーレン法および高速度カメラで可視化し,1次元数値計算でモデル化できることを示した.また,従来の作動周波数を1桁向上させた2kHzでのPDC作動を達成した.デトネーション波遷移過程を最小化するため,レーザー点火システムを新たに構築し,投入エネルギーとブラスト波マッハ数の関係を明らかにした.
|