モデル植物のシロイヌナズナにおいて、赤色光受容体フィトクロムB(phyB)が根からのリン酸イオンや硝酸態窒素の獲得促進に関わることを明らかとし、phyBの下流では赤色光シグナルの正の制御因子HY5と負の制御因子PIF転写因子が根からのリン酸イオンや硝酸態窒素の獲得の制御に関与していることを明らかとした。また、主要作物のイネにおいてもphyBを介した赤色光シグナルがリン酸イオンの獲得の制御に重要な働きを担っていることを明らかにした。さらに、 接木体を用いた解析により地上部に局在するHY5やPIF転写因子が根における無機栄養の獲得や利用に関わる遺伝子の発現に影響を与えていることも明らかにした。
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