肥満の進行により糖尿病や高血圧などの生活習慣病に罹りやすいことが知られている。脂肪組織の肥大化は、脂肪組織の脂肪幹細胞が増殖かつ分化し、成熟脂肪細胞数が増加することが一因である。しかし脂肪分化のON/OFFを決定づける分子機構はほとんど理解されていない。本研究ではその脂肪幹細胞において高発現しているNr4a familyに着目し、機能の解析を行った。 Nr4a familyを安定発現させた脂肪前駆細胞を作製し機能解析したところ、脂肪分化抑制作用をもつことが明らかとなった。さらにNr4a familyは脂肪分化促進因子のプロモーターに結合してその作用を抑制することが明らかとなった。
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