今後の研究の推進方策 |
高脂肪食負荷マウスのシナプス機能について解析する。またシナプス可塑性誘導前後におけるシナプス分画での糖代謝シグナルへの影響の検討を行う。下記解析により、認知学習過程における糖代謝シグナルの機能解明を試みる。 (a)急性脳スライスを用いた電気生理学的解析により、グルタミン酸受容体を介したシナプス応答の変動(AMPA/NMDA比解析)と、興奮性/抑制性シナプス入力のバランス変化(mEPSC, mIPSC解析)を観察することで認知学習刺激前後の前頭葉神経伝達効率を評価する。 (b)ゴルジ染色により前頭葉神経細胞スパインタイプを成熟型(Mushroom type)、幼弱型(Stubby/ Thin type)の形態別に分類する。スパインタイプ別の数を測定し、認知学習刺激前後の前頭葉神経細胞の可塑性を評価する。 (c)PSD領域におけるAKTシグナル(AKT, S6kinase, mTOR, GSK3β)リン酸化活性をウェスタンブロット法により評価する。
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