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2019 年度 研究成果報告書

リソソーム損傷時のオートファジー因子によるTFEB新規制御機構とその生理学的意義

研究課題

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研究課題/領域番号 17H05064
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

中村 修平  大阪大学, 高等共創研究院, 准教授 (00510611)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードリソソーム / TFEB / オートファジー
研究成果の概要

細胞内外の様々な要因で損傷を受けたリソソームは有害となることが知られているが、細胞がどのようにこれに対処するかは不明であった。我々は、オートファジー・リソソーム生合成のマスター転写因子であるTFEBの活性化が損傷リソソーム修復に必須の働きをすることを見出した。さらにこの活性化はオートファゴソームマーカーとして知られるLC3タンパク質のnon-canonicalな機能に依存していることを明らかにした。また、マウスを用いた動物実験からこのLC3によるTFEB活性化がリソソーム損傷を伴うシュウ酸カルシウム腎症の病態悪化を防いでいることが示唆された(中村ら 投稿中)。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

転写因子TFEBは飢餓などの様々なストレスで活性化され、オートファジーおよびリソソーム生合成を転写レベルで制御するマスターレギュレーターである。近年TFEBの活性化は神経変性疾患、脂質代謝の改善、健康寿命延長につながり有益となることが示された為、その制御機構に注目が集まっている。本研究により同定したTFEBの新規制御機構は我々が明らかにしたシュウ酸カルシウム腎症のみならず神経変性疾患などリソソーム損傷を伴うことが知られているその他の疾患においても働いている可能性があり、今後のさらなる解析によりこの機構をもとにした治療法確立に寄与できる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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