研究課題
若手研究(A)
抗原を認識して活性化したB細胞は、抗体を産生するプラズマ細胞や、高親和性メモリーB細胞の前駆体である胚中心（GC）B細胞へと分化する。これらは、細菌やウイルス感染防御において重要な役割を果たす。しかし、どのような要因が活性化B細胞の分化方向を決定し、プラズマ細胞やGC B細胞への分化を誘導するのかは未だ不明な点が多い。本研究では、細胞内の代謝リプログラミングがB細胞の分化運命を決定することを示し、その詳細なメカニズムを解明した。
免疫学
本研究は、液性免疫を担うB細胞の分化運命は細胞内の代謝リプログラミングによって決定されるという新規の分化制御機構を明らかにした。この成果は、B細胞応答を人為的にコントロールする手段および、効果的なワクチン療法の開発に繋がる重要な知識基盤になると思われる。
