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2019 年度 研究成果報告書

大腸癌の抗腫瘍免疫応答と抗癌剤感受性に関わる細菌を標的とした革新的治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H05094
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関熊本大学

研究代表者

美馬 浩介  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (00546559)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード大腸癌 / 肝転移 / 腸内細菌 / Fusobacterium nucleatum / 免疫 / MDSC / TAM
研究成果の概要

大腸癌の遠隔転移として最も頻度が高い臓器が肝臓である。肝臓は門脈の血流を介して微生物にさらされ、多くの免疫細胞が存在する。本研究により、約5%の大腸癌肝転移巣にFusobacterium nucleatumが検出され、Fusobacterium nucleatumが検出された症例は転移巣に浸潤するCD8陽性T細胞が有意に少なく(P=0.033)、抗腫瘍免疫応答を抑制することが知られているmyeloid-derived suppressor cell (P=0.015)とtumor-associated macrophage (P=0.027)が多いことが明らかとなった。

自由記述の分野

消化器外科学、外科腫瘍学、腫瘍免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本邦における大腸癌の罹患率、死亡率は2000年以降横ばいであるが依然として高く、癌種別死亡数は男性第3位、女性第1位である。大腸癌に関連した死亡の主な原因は遠隔転移であり、大腸癌の遠隔転移および再発形式として最も頻度が高い臓器が肝臓である。
本研究でFusobacterium nucleatumなどの腸内細菌が大腸癌肝転移巣における抗腫瘍免疫応答の抑制に関与している可能性があり、今後Fusobacterium nucleatumや腸内細菌を標的とした新しい大腸癌肝転移の予防および治療法の確立につながる可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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