研究成果として、変形性関節症の早期病態に関与する候補因子を3つ同定できた。 1つ目は、軟骨細胞においてNFκBの活性化を制御する新規因子としてG protein-coupled receptor kinase 5(GRK5)を同定した。GRK5インヒビターを治療薬として臨床応用する計画を進めている。2つ目は、FOXO転写因子のターゲット遺伝子であり、細胞の異常タンパク異化に関与する因子であるDEPPを同定した。その機序は、ミトコンドリアにおけるオートファジーを介していた。3つ目は、変形性関節症においてNFκBの活性化に関与する新しいキナーゼを同定した。
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