本研究では、未だ解明されていないギャップ結合を介した骨細胞と感覚神経間クロストークが骨関連疾患での骨痛病態や骨代謝異常で担う役割を明らかとし、これを利用した骨痛の鎮痛法や骨病変治療薬への臨床応用に展開することを目的とした。本研究の成果によって、骨細胞が骨の中の神経細胞と密接な関係を持ち、Cx43を介して神経細胞を興奮させ、骨の痛みを誘発することを明らかとなった。骨細胞と感覚神経のコミュニケーションは、がんの骨転移等で誘発される骨の痛みを治療するための新たなターゲットとなる可能性があると考えられた。
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