研究課題/領域番号 |
17H05108
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小澤 未緒 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 准教授 (80611318)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | eラーニング / NICU / 看護師 / 継続教育 / 新生児 / 痛み / GCU |
研究実績の概要 |
NICU看護師がNICUにおける痛みの測定とアセスメントについて自己学習し、痛みの測定ツール(Face Scale for Pain Asessment of Preterm Infants: FSPAPI、日本版Premature Infant Pain Profile: 日本語版PIPP)で痛みを測定できるようになることを目的とした登録制Webサイト形式のeラーニング(e-PMaN: e-Pain Measurement and assessment in Neonates)を作成した。開発したe-PMaNの単元の構成と内容は、昨年度実施したヒアリング、先行研究と国外のeラーニング教材を参考にし、NICUにおける痛みの測定を専門としている研究者2名で検討した。e-PMaNは、1)痛みとは、2)痛みの測定とアセスメント、3)FSPAPI、4)日本語版PIPPの4つの単元で構成し各単元で学習目標を設定した。コンテンツは、知識を習得するためのパワーポイントによるスライド・動画コンテンツ、知識の習得状況を確認するための双方向型のクイズコンテンツ、FSPAPIおよび日本語版PIPPでの痛みの測定を練習するための双方向型の動画コンテンツにより構成し、各単元の目標が達成できるよう工夫した。双方向型の動画コンテンツは、15名の早産児の採血場面を視聴し、FSPAPI(9名)と日本語版PIPP(6名)で測定すると正解か不正解の答え合せを何度でも実施でき、正解の解説を確認することができるコンテンツとした。動画コンテンツは、広島大学疫学研究倫理審査委員会の承認を得て作成した(許可番号:第E1149号)。また、e-PMaNの各単元の学習目標が達成できたかどうかを評価するためのテスト教材を作成し、クラウド型eラーニングシステム(etudes)でテスト受講できるようなコースを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の研究計画は、eラーニングのスライドコンテンツ・動画コンテンツの作成およびWebサイト形式のeラーニングの作成、テスト教材の作成、リクルートに必要な登録システムの作成を予定していたが、全て計画通り遂行でき、次年度の本試験の準備が整ったから。
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今後の研究の推進方策 |
今後は作成したe-PMaNをNICU看護師に受講してもらい、学習者個人への学習効果と所属する病棟の痛みのケアへの効果について検証するための本試験を実施する。現在、本試験の倫理審査を受審中であり、承認が得られ次第、リクルートとデータ収集を開始する。
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