• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

ミリ波サブミリ波帯輝線銀河の無バイアス探査に基づく隠された宇宙星形成史の研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H06130
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関東京大学

研究代表者

河野 孝太郎  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80321587)

研究分担者 川邊 良平  国立天文台, 科学研究部, 教授 (10195141)
田村 陽一  名古屋大学, 理学研究科, 教授 (10608764)
成瀬 雅人  埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (10638175)
上田 佳宏  京都大学, 理学研究科, 准教授 (10290876)
研究期間 (年度) 2017-05-31 – 2022-03-31
キーワード銀河の形成・進化 / ダスト / ミリ波サブミリ波 / 炭素イオン輝線 / 集積超伝導分光器 / アルマ / 超広帯域分光
研究成果の概要

集積超伝導分光器という我が国の若手研究者が提唱した新しいコンセプトの、天体信号を使った初実証に、世界に先駆け成功した。この成功を踏まえ、当初案を超えた1オクターブの超広帯域サブミリ波分光器を設計・開発・評価し、データ科学の知見を取り入れた新たな観測手法およびデータ較正法も開発・確立した。アルマ大型プログラムALCSを主導し、赤方偏移6の初期宇宙で[CII]輝線光度関数に新たな制限を得ることに成功した。さらに、従来の銀河探査では見逃されていた、ダストに覆われて成長する大質量銀河が、現在の理論予測を超えて大量に存在すること、ダストに覆われた銀河の計数が暗い側で増加し続けていること等を発見した。

自由記述の分野

電波天文学、銀河天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により明らかになったダストに覆われた銀河の統計的性質は、宇宙における重元素、すなわち、私たちの身体や身のまわりのものを構成する物質が、宇宙138億年の歴史の中で、いつ、どこで、どれだけ生成・集積されてきたか、という根源的な問いの解明につながるものであり、大きな意義がある。アルマおよび集積超伝導分光器開発という大型国際プロジェクトでの多くの成果創出は、自然科学分野における我が国の存在感を高めることに貢献する。本研究で成果を挙げた複数の日本人若手研究者が文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞しており、優秀な若手がこの分野に参入し世界的に活躍することを促す好循環が期待される。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi