現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
第1のサルを被験者としたメタ記憶大脳神経回路解析については、進化的に最も新しい大脳領域である前頭極に「無知の知」に特化した神経基盤が存在することを明らかにしたことは予想以上の進捗であった(Miyamoto et al., Neuron 97, 980-989, 2018)。第2の記憶実行システム回路解析についても、上記のように大きな進捗があった(Tamura et al., Science 357, 687-692, 2017)。サルを被験者とした認知課題において、光遺伝学的方法によって行動上の大きな変容をもたらすことに成功したこの成果は、世界をリードする先進的なものであり、予想以上の進捗であると評価できる。これらの成果をまとめた総説を準備中である(Miyashita, Nature Rev. Neurosci., in revision, 2019)。
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