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2022 年度 研究成果報告書

オルガネラ膜特異的脂質環境の細胞内情報発信プラットフォームとしての新機能の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H06164
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関東京大学

研究代表者

新井 洋由  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (40167987)

研究分担者 河野 望  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (50451852)
向井 康治朗  東北大学, 生命科学研究科, 助教 (90767633)
研究期間 (年度) 2017-05-31 – 2022-03-31
キーワード細胞内オルガネラ / 細胞情報伝達機構 / 脂質膜ドメイン
研究成果の概要

細胞内オルガネラの特徴的な膜脂質が細胞内シグナル伝達に関わるタンパク質を動員し、細胞内オルガネラの膜上で効率的にシグナル伝達をする現象を6例以上発見し、その分子機構を明らかにした。代表的な成果として、がんの増殖に関わるHippo-YAPシグナル経路が、リサイクリングエンドソーム膜上のホスファチジルセリンにより促進されること、炎症・免疫シグナルに関わるSTINGシグナル経路の活性化が、トランスゴルジネットワークのスフィンゴミエリン、コレステロールが豊富な膜上で行われることを明らかにした。

自由記述の分野

脂質細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果として明らかとなった、細胞内シグナル統合の場としてのオルガネラ膜脂質ドメインは、細胞内オルガネラおよび生体膜脂質の機能について新しい概念を提唱するものであり、学術的意義は大きい。また本研究では、オルガネラ膜脂質ドメインの病態生理的意義にも取り組み、ATP8A1、STINGのシステイン残基、PAF-AH2など、がんや炎症性疾患に対する新たな治療標的となる分子を見出した。将来的にこれらの分子の、がんや炎症性疾患への医療応用が期待でき、社会的意義も大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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