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2022 年度 研究成果報告書

重症ウイルス感染症における高次エピゲノム作動原理の解明と新規治療基盤の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17H06179
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 救急医学
研究機関国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所

研究代表者

今井 由美子  国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 ヘルス・メディカル微生物研究センター, 副センター長 (50231163)

研究分担者 久場 敬司  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (10451915)
研究期間 (年度) 2017-05-31 – 2022-03-31
キーワードウイルス / クロマチン / 重症感染症
研究成果の概要

インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス等のウイルス感染に伴う宿主高次エピゲノムの作動原理について研究した。特にH4K20のトリメチル化酵素であるSuv4-20h2は非感染状態ではコヒーシンと結合してヘテロクロマチンの安定化に関わっているが、インフルエンザウイルス感染に伴ってコヒーシンの結合が低下して、コヒーシンは特定のゲノム領域の境界にローディングして、クロマチンループが形成され、感染病態に関わる領域の遺伝子発現が活性化することを見出した。さらにCOVID-19患者検体を用いて、クロマチンの構造変化をゲノムワイドに解析し、重症度との関連性を示唆する知見を得た。

自由記述の分野

ウイルス学・分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究を通してウイルス感染による宿主(ヒト)のクロマチンの構造変化と感染症病態に関する新規の知見を得た。またCOVID-19の臨床検体を使ったエピゲノム解析を通して、COVID-19の重症化とエピジェネティクス制御に関する知見を得た。これらの成果は、クロマチン研究、ウイルス研究を含む関連研究分野において新規性の高い成果であり学術的意義が高い。またこれらの成果は、パンデミックを引き起こすウイルス感染症に対して、クロマチン制御を標的とした新しい治療法や予防法の開発の可能性を示したもので、国民の健康維持に貢献するものである。

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公開日: 2024-01-30  

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