研究課題/領域番号 |
17H06195
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
稲葉 陽二 日本大学, 法学部, 教授 (30366520)
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研究分担者 |
石田 光規 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60453495)
石田 祐 宮城大学, 事業構想学群(部), 准教授 (20455554)
高木 大資 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (10724726)
露口 健司 愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (70312139)
西川 雅史 青山学院大学, 経済学部, 教授 (90334143)
藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50332367)
佐藤 嘉倫 東北大学, 文学研究科, 教授 (90196288)
奥山 尚子 大阪学院大学, 経済学部, 准教授 (80617556)
立福 家徳 日本大学, 法学部, 助教 (10723083)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | ソーシャル・キャピタル / 人工知能 |
研究実績の概要 |
WEB調査につき集計結果を稲葉研究室ホームページに掲載した。 同上データに基づきロジスティック回帰分析による論考「How is Social Capital Associated with Perceptions of AI? A Survey of Residents in Metropolitan Tokyo」を稲葉ほかで作成し、海外ジャーナールに投稿中。本論考は、AIに関する認識をソーシャル・キャピタルとICTリテラシーの観点から分析し、AIに肯定的な認識は認知的ソーシャル・キャピタルと、否定的な認識は構造的ソーシャル・キャピタルとそれぞれ対応しており、AIの促進には信頼・規範などの認知的ソーシャル・キャピタルが、AIの導入をチェックするには日常の職場を含めた人間関係である構造的ソーシャル・キャピタルがそれぞれ重要であるとの示唆が得られた。 また、「研究ノート AIはどのように職を奪うか」を発表し、経済学の観点からAIの雇用への影響を考える上で、コピーの容易さが重要であり、その観点から専門職のAIによる代替も生じうる可能性が高いこと、むしろハードウェアとしての機械型ロボットは限界費用が高く、低賃金のマニュアルレイバーは残る可能性も高いことを指摘した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.研究会の実施(当初予定通り):①日時:2018年5月12日、講師:慶應義塾大学大学院理工学研究科・栗原聡教授、演題:汎用人工知能の開発に向けた課題と社会への影響、於:日本大学法学部10号館1031講堂。②日時:2018年7月28日、講師:Preferred Networks・丸山宏氏、演題:複雑化する情報システムと、それに過度に依存する社会のリスク、於:日本大学法学部10号館1031講堂。 2.WEB調査(当初予定に加え2調査追加し、計3調査実施済):①AIの影響に関する意識調査、標本数:6,000。②暮らしの安心・信頼・社会参加・生活時間に関するアンケート調査、標本数:524。③事務職会社員のタスクと賃金に関する調査、標本数:8952。 3.経済実験(当初予定通り実施済):パイロット調査日時:2019年1月8日、標本数:56、於:東京大学経済学研究科トレーディングラボ。本調査日時:2019年1月9・10・15・16日、標本数:193、於:東京大学経済学研究科トレーディングラボ。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は段階的接近法を用いて、将来についての複数のシナリオに応じた予測ケースを作成し、それぞれの結果におけるソーシャル・キャピタルへの影響とその政策的含意を特に健康、格差、教育への対応の三つの視点から行うものである。 本年度は、①昨年度実施した経済実験及び3本のWEB調査から得られたデータの分析、②分析結果に基づいた将来のシナリオの作成、③その政策含意のとりまとめ、④研究成果の検討会、を実施する。 分析にあたっては、既存のソーシャル・キャピタルがAIの普及にどのような影響を与えるか、またソーシャル・キャピタルが豊かなコミュニティはAIの普及の負の影響を緩和しやすいという可能性について、WEB調査や経済実験の定量的分析に加えて、健康、格差、教育の専門家による定性的分析も加味する。 成果公表に関しては、学会報告での企画セッションや論文発表を予定しているが、研究成果は随時、稲葉研究室のホームページにて公開するほか、年度末に成果発表会を実施する。
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