病気の診断や治療法の開発には、実験動物の評価が欠かせない。現在は動物の行動を目視で観察して評価することが多い。しかし、これでは再現性や客観性に欠け、実験する人間の違いによる差も多いため、繰り返し動物を使って実験する必要がある。本研究では、実験動物からより多くの情報を、より簡単に、客観性と再現性をもって評価できるようにすることを目的に、画像解析技術や人工知能(AI)を応用することで、無麻酔、無拘束、非侵襲の状態で、マウスの生体情報や情動を評価できる、新しい実験動物評価系の確立を試みた。また、それを 実際の病態モデルの評価に応用した。
|