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4-META/MMA-TBBレジンをαTCPと複合化すると、硬化したレジン表面に形成された骨と結合できることがこれまでに明らかになっている。本研究では、ビーグル犬の上下P1～P4を抜歯して頬側骨を削除して治癒させた後、歯肉弁を剥離して骨欠損部の骨表面にαTCP含有4-META/MMA-TBBレジンを接着するとともに元の歯槽提形態を再現し、その表面をBMP含有コラーゲンスで被覆した。その結果、欠損部の歯槽提形態を回復でき、μCTでは歯槽骨とレジン、レジンとその表面に誘導された骨が一体となっている像が観察された。さらに、ビーグル犬のP１～P4を抜歯、抜歯窩治癒後にインプラントを埋入し、インプラント頬側に裂開状骨欠損を作製、αTCP含有4-META/MMA-TBBレジンをインプラント体表面に塗布、その上をBMP含有コラーゲンで被覆して、歯肉弁を復位縫合した。コントロールはBMP含有コラーゲンでインプラント体表面を被覆するのみとした。観察期間の４週後には、歯肉の発赤や腫脹、深いポケットはいずれの群にもみられず、マイクロCTによる観察では両群ともインプラント体表面に不透過性構造物がみられたが、対照群ではインプラント体と不透過性構造物との間に間隙がわずかに観察され軟組織の介在が示唆された。現在、組織標本を作製しており、今後、インプラント体表面およびレジン表面の組織構造を、上皮、結合組織、骨基質、レジンに分類し、て組織学的計測を行う予定である。
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