研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、高卒で県外就職する若者の経験を質的に明らかにし、高校のキャリア教育および公的支援機関のキャリア支援に求められるものを検討した。高卒県外就職者は、厳しい労働環境などから離職を余儀なくされ、地元に戻るケースも多い。だが、高校の指導は応募対策に偏りがちであり、地域移動した先の公的機関は利用されていない。若者自身の経験を踏まえて、数年単位の移行の過程に生じるリスクや課題に対応できる知識やスキルを伝え、本人の自己決定を支援するキャリア教育の創出が求められる。
教育社会学
離職率が高いサービス業などに就職した高卒県外就職者について、その後数年にわたる移行の過程とそこに孕まれる困難、彼らのキャリア形成に関わる高校の進路指導・キャリア教育及び公的機関のキャリア支援について、質的に明らかにした。「地域移動を伴う移行を生きる若者自身の経験」を踏まえることによって、高校におけるキャリア教育や進路指導の課題を明らかにし、今後求められるキャリア教育の在り方を示唆した。