研究代表者は、DNA修復酵素であるATMおよびDNA-PKcsについて、複数の細胞株で低酸素状態がこれら酵素の発現や活性化に影響を及ぼすことを明らかにした。また、低酸素状態では、Src、Caveolin-1、EGFR、PDK1、AktおよびAMPKαの発現や活性が亢進することを見出した。Srcファミリー特異的な阻害剤であるPP2や、AMPKαをターゲットとしたsiRNAの処理により、低酸素状態におけるATM、DNA-PKcsの活性の亢進が抑制されることを明らかにした。また、ATMについては、低酸素状態における発現の亢進もAMPKαのノックダウンにより抑制されることを明らかにした。
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