テープストリッピングによりIL-1β、CXCL-1以外にCXCL-2、CXCL-3の発現がケラチノサイトに誘導されることが明らかとなった。また、テープストリッピング直後にIL-1受容体を皮内注することで、IL-1β、CXCL-1の発現が低下したことから、サイトカイン、ケモカイン誘導においてDAMPsとしてのIL-1αの重要性が示された。一方で、テープストリッピング後の表皮細胞をフローサイトメーターでケラチノサイト、T細胞、ランゲルハンス細胞への分離を試みたが、mRNA解析ができるほどの細胞数を得られなかった。今後、さらなる条件検討を行っていく予定である。ランゲリンDTRマウスなどの遺伝子改変マウスは、現在までに実験を行えるだけの十分量のマウスを確保できず、今後マウスを増やし実験を行っていく予定である。
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