肩こりは女性が訴える症状の第一位、男性の第二位であり、多くの国民が肩こりに悩まされている。しかしながら、病院へ行っても、原因がみつからず不定愁訴として捉えられてしまうことも多い。この問題を解決するには、肩こりの訴えを、可視化でする必要があると考えた。 本研究では、筋肉の硬さを簡便に可視化して、計測する方法の精度を明らかにした。圧迫に対する筋肉のひずみを超音波装置で可視化した。健常被験者を対象とし、肩周囲の筋を計測して、2名の整形外科専門医の検者内および検者間信頼性を検討した。信頼性はおおむね良好で、臨床応用も可能になりつつある。肩こりの病態の可視化に向け、研究をすすめる予定である。
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