研究課題/領域番号 |
17H06556
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
京田 亜由美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (00803751)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | 終末期 / がん / 患者 / 緩和ケア / 死生観 / 在宅 / 緩和ケア病棟 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、終末期がん患者の死生観を明確にし、その要素をふまえた、患者との相互作用促進のためのコミュニケーション方法に着目した看護教育プログラムを開発することである。 そのため、在宅、緩和ケア病棟で過ごす終末期がん患者が、死を目の前にしながら現状とどのように折り合いをつけているかを明らかにするために質的帰納的研究を行った。在宅緩和ケアを受ける患者6名、緩和ケア病棟入院中の患者6名の計12名を対象に、「現在どのような感情、考えを持っているか」について非構造的面接調査を行った。得られたデータは現象学的心理学アプローチの手法を用いて分析した。その結果、「がんになったことはしょうがない」「自らの死が近いことはしょうがない」「介護されることはしょうがない」「周囲が思い通りにいかないことはしょうがない」「これは運命であり今までの人生の結果なのだからしょうがない」の5つのテーマが導き出された。患者は「しょうがない」という日常の言葉に自らの複雑な心情を込めており、看護師は日常の言葉に注目する必要があることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象者の確保に時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者との連絡を密に行いながら、研究対象者の確保を進めていく。
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