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2018 年度 実績報告書

代数的時系列情報を処理するbetaオシレーションの機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H06581
研究機関東京大学

研究代表者

大城 武史  東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (70807875)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードニューラル・オシレーション / Beta / 機械学習 / EEG / mental schema
研究実績の概要

ヒトは日常生活において様々な時系列情報を処理している。本研究では、その中でも最も知見の限られている「代数的時系列パターン」と称される“Algebraic patterns(AP)”に着目し、その時系列情報処理に関する脳機能メカニズムを明らかにすることを目的とした。本年度は、昨年度取得した29名の健常者(18歳-25歳,女性12名)の脳波データに対して、引き続き解析を行った。
昨年度の成果により、代数的時系列構造を有した音刺激提示中に、後頭、頭頂、側頭を中心とした電極において、low beta(10-15 Hz)オシレーションの強い振幅増大を観察していた。今年度は、これらの指標を特徴量とした機械学習を行い、AP音シークエンスを聞いている際の脳データと非AP音シークエンスを聞いているときの脳データを機械学習的に分類出来るか、検討を行った。その結果、low beta(10-15 Hz)オシレーションを特徴量とした場合に、もっとも安定してデータを分類出来ることが明らかになった。また、他の帯域を特徴量として用いた場合、low-betaに近い周波数を持つオシレーション(例 アルファ)ほど、統計的に有意に両データ分類出来る傾向も併せて明らかになった。しかしながら、その弁別率は約6割程度と低く、計算アルゴリズムも含めて、今後さらなる検討が必要であることが明らかになった。本研究の研究成果に関しては、ベルリンで開催された国際学会Forum of Neuroscience 2018においてポスター発表を行い、その成果は現在論文投稿中(査読中)である。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Neural mechanisms of mental schema: a triplet of delta, low beta/spindle and ripple oscillations2018

    • 著者名/発表者名
      Ohki Takefumi、Takei Yuichi
    • 雑誌名

      European Journal of Neuroscience

      巻: 48 ページ: 2416~2430

    • DOI

      DOI: 10.1111/ejn.13844

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Timing of Phase-Amplitude Coupling Is Essential for Neuronal and Functional Maturation in Adolescents2018

    • 著者名/発表者名
      Takefumi Ohki
    • 学会等名
      Forum of Neuroscience
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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