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2018 年度 実績報告書

職場環境要因が労働者のメンタルヘルスに与える影響の検証

研究課題

研究課題/領域番号 17H06591
研究機関国士舘大学

研究代表者

佐藤 香織  国士舘大学, 経営学部, 講師 (90806431)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードメンタルヘルス / 労働時間 / 人事データ / 働き方
研究実績の概要

メンタルヘルスと労働時間の関連を調べた先行研究では回顧データを用いたものが多く、脱落変数バイアスへの対処が十分なされていない。本研究は日本の製造業企業の人事データに含まれる客観的な日次勤怠データを利用し、固定効果操作変数法を用いて、働き方(残業時間、深夜勤務時間、勤務間インターバル11時間未満回数、土日出勤回数)の4つの指標とメンタルヘルスについて、包括的な検証を行った。得られた成果は以下の通りである。
ホワイトカラーについては、残業時間の多さと土日出勤回数の多さが、メンタルヘルスの悪化と有意に関連していた。ブルーカラーについては、残業時間の多さのみが有意にメンタルヘルスの悪化に関連していた。勤務間インターバルの短さは両サンプル共に有意な関連は見られなかった。以上の結果は、職種によってストレスとなる働き方が異なることを示唆する。そして、少なくともホワイトカラーにおいては、日毎の休息時間の確保よりは週末のまとまった休息時間を確保する方が、メンタルヘルスにとって効果的である可能性がある。これらの結果を元に論文を作成し、査読付雑誌に投稿中である。
分析と平行してレビュー研究を行い、その成果を下記の査読付き論文として発表した。
佐藤香織(2018)「労働者のメンタルヘルスと働き方改革」日本健康教育学会誌、26(3),283-290.

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

Kaori Sato (2018) “People Analytics to Understand Mental Health Issues.”, Social Science Japan Newsletter, 59.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 企業内データの活用-人事データで何がわかるのか?2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤香織
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌

      巻: 705 ページ: 19,24

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 労働者のメンタルヘルスと働き方改革2018

    • 著者名/発表者名
      佐藤香織
    • 雑誌名

      日本健康教育学会誌

      巻: 26 ページ: 283,290

    • DOI

      https://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.26.283

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Mental Health Effects of Long Work Hours, Night and Weekend Work, and Quick Return2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤香織
    • 学会等名
      日本経済学会2019年度秋季大会

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公開日: 2019-12-27  

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