AIMはこれまでに肥満や脂肪肝、NASH肝癌、急性腎障害(AKI)など様々な疾患との関連が明らかになっている。AIMは、健常時はIgM五量体と結合して血中を循環するタンパク質であり、AKI時にはIgMから解離して治癒機構として働く。一方ネコAIMはIgMと強力に結合し、AKI時にもIgMから解離しないため治癒機構が損なわれている。今回、このネコAIMの高親和性に着目し、AIMのIgMからの解離性が他疾患に及ぼす影響を検討した。マウスを用いた検討から、AIMが解離しないことで肥満・脂肪肝の増悪が認められ、他疾患においてもAIMによる治癒機構にAIMのIgMからの解離が重要であることが示唆された。
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