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2018 年度 実績報告書

新発見の腫瘍血管動的透過経路の解明と制御によるがん治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17H06627
研究機関東京大学

研究代表者

井上 雄太  東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (10802358)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード癌
研究実績の概要

本研究で高分子ナノミセルが腫瘍血管から腫瘍組織へ一過性に噴出する動的透過経路であるNano eruptionという現象を制御することで腫瘍組織深部へ薬剤を送達するドラッグデリバリーシステムを目指して、促進する条件と抑制の条件を検討した。
その結果、抗マラリア薬であるクロロキンはTumor vessel normalizationに関与することが明らかになっていたが、クロロキンの併用によって、Nano eruptionの発生回数に変化は認めなかったが、噴出面積や増大速度、噴出持続時間の有意な増加が観察された。ナノミセルのサイズを変えても同様の結果を示し、クロロキンによるTumor vessel normalizationによって血管の駆出力が増加しNano eruptionの効果が促進したと考えられる。
その他、COX-2阻害薬のセレコキシブはナノミセルと併用することで腫瘍の肝転移抑制効果がこれまで報告されているが、セレコキシブの併用ではNano eruptionの発生回数や噴出面積や噴出持続時間に有意な変化を認めなかった。
本年度の研究で併用する薬剤によってNano eruptionの発生に変化がみられるかどうか異なることが明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Manipulation of dynamic tumor blood vessel permeability: nano-eruption2018

    • 著者名/発表者名
      井上雄太
    • 学会等名
      第119回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

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公開日: 2019-12-27  

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