研究成果の概要 |
本研究は運動器疾患をターゲットとした大規模地域住民コホート研究ROADである。2005年に一般住民3,040例を対象に立ち上げ、10年目までの追跡調査を完了した。その結果を用い、変形性股関節症(股関節OA)の発生率は7.5/1,000人年であり、有意に女性の発生率が高く(p=0.0214)、また股関節OAの増悪率は4.3/1,000人年であり、有意な男女差はなかった(p=0.1021)。さらに、股関節OAの発生に対して年齢、肥満(BMI≧27.5)、寛骨臼形成不全が、股関節OAの増悪に対して股関節痛、寛骨臼形成不全がそれぞれ危険因子であることが明らかとなった。
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