IC/BPSの疾患概念確立及び病態解明に向けた分子生物学的エビデンスの創出を行い、IC/BPSは大きく2群に区別される症状症候群であることを明らかにした。また、一部の病型では、病態の背景に特定の免疫学的機序またはB細胞増殖性疾患の存在が示唆されること、VEGFとBAFF蛋白の発現が特異的に上昇していることを同定した。これらの成果はIC/BPSの疾患概念・病型分類を確立させるととも、新規治療戦略の開発にも大きく寄与する可能性が高く学術的意義が高い。また、原因不明の難病に対して新規治療法の開発がなされればその社会的意義も極めて高いものとなる。本研究成果はこれらに繋がる可能性を持つものである。
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