本研究課題では、以下の4つの研究を行った。第1に、文献検討を通し、在宅療養者の救急外来の利用と課題、その支援について明らかにした。第2に、救急外来での勤務経験がある看護師にインタビューし、看護師が感じる、救急患者に関する困りごととその支援について明らかにした。第3に、オーストラリアの救急外来と訪問診療の場で参与観察をし、海外での救急外来から在宅への移行時の支援について明らかにした。第4に、多職種での議論の場を設け、救急帰宅患者への「帰宅時の支援」について検討した。本研究は、急性期―地域間の情報提供等の地域で支える体制づくり、制度の作成、地域包括ケアシステムの充実に寄与すると考えられる。
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