研究課題
研究活動スタート支援
戦前の「主権学派」に関する資料の収集・分析を進め、今日までに知られていなかった資料を含む資料群を形成できた。その中で、これまでいわゆる上杉・美濃部論争以後において通説の地位を失ったと考えられてきた「主権学派」が、着実に生き続けていたことが明瞭となった。しかもそれは、穂積八束・上杉慎吉の師弟とは異なる形においてである。
日本法制史
近現代の法学を法制史学の対象として把握しようとする試みが始まったのは、ごく最近のことであるが、本研究は、日本の公法学史を通時的に検討することにより、このような研究動向に寄与したものである。それにより、他分野、とりわけ憲法学や政治学との間に実りある対話が生まれたことは、学際的意義を持ち得るであろう。