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2018 年度 実績報告書

下歯槽神経再生にはGli3を介したHedgehogシグナル伝達経路が必須である

研究課題

研究課題/領域番号 17H06697
研究機関新潟大学

研究代表者

山田 友里恵  新潟大学, 医歯学系, 助教 (20804537)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードHedgehog / Gli3 / 末梢神経 / 神経再生
研究実績の概要

Gli3は成体の正常坐骨神経で発現しており、その発現量は神経損傷後に有意に低下していた。
Gli3はHedgehogシグナルの活性レベルに応じて、タンパクサイズを変化させて、シグナルを賦活または抑制という相反する調節を行う。そこで、末梢神経におけるHedgehoシグナルの活性調節にGli3が関与しているかどうかを検討した。
ウエスタンブロットで正常坐骨神経におけるGli3のタンパクサイズを調べたところ、シグナルを抑制するフォームで存在していることが分かった。Gli3欠損マウスと野生型マウスの正常坐骨神経のHedgehogシグナル活性を、活性マーカーであるGli1のqPCRで比較したところ、 Gli3欠損マウスで有意なGli1の発現上昇を認めた。これはGli3がシグナル抑制に働くという前述の結果を支持している。我々の先行研究は、神経損傷後にはHhシグナルのリガンドの一つであるSonic hedgehogの発現量が増大し、シグナルの活性レベルが上昇することを明らかにしていた。そこで、野生型マウスとGli3欠損マウスの損傷坐骨神経において、Sonic hedgehogの発現量をqPCRで比較したところ、Gli3欠損マウスにおいてSonic hedgehogの有意な発現上昇を認めた。以上より、Gli3は正常末梢神経においてHhシグナルの過剰活性を抑制しているが、神経損傷後はその発現量を減じて活性抑制を解除し、Sonic hedgehogを介したHhシグナルの賦活化に寄与していると考えられる。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)

  • [学会発表] Hedgehog signaling via Gli3 is essential for peripheral nerve regeneration.2019

    • 著者名/発表者名
      Yamada Y, Maeda T, Ohazama A
    • 学会等名
      International Collaborative Symposium on Development of Human Resources in Practical Oral Health and Treatment,
    • 国際学会
  • [学会発表] The role of Hedgehog signaling for peripheral nerve regeneration2019

    • 著者名/発表者名
      Yamada Y, Maeda T, Ohazama A
    • 学会等名
      International Niigata-Taiwan Universities Collaborative Dental Research Symposium
    • 国際学会
  • [学会発表] The role of Hedgehog signaling pathway in inferior alveolar nerve regeneration.2018

    • 著者名/発表者名
      Yamada Y
    • 学会等名
      Niigata U-CU Seminar in Periodontal Research. Chulalongkorn University
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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