研究課題/領域番号 |
17H06711
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
唐島 成宙 金沢大学, 附属病院, 医員 (30801584)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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キーワード | 質量分析計 / LCMS/MS / ステロイド / メタボロミクス |
研究実績の概要 |
本年度前半に、慶應義塾大学医化学教室とのステロイドメタボロミクス解析およびハイブリッドステロイドの測定系を確立するためにミーティングや質量分析計の設定を行ったが、実験系の確立には至らなかった。そのため、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)ナノマテリアル研究科大坂一生講師と金沢大学学際科学実験センター西内巧准教授と協力し、金沢大学で新しく導入した質量分析計と高感度液体クロマトグラフィーを用いて、測定系を立ち上げる方針となった。実験に必要な有機溶媒及び、ステロイド標準物質、内部標準の準備も整った。また、ステロイド測定キットであるStero17kitのステロイド化合物の抽出方法の有用性をJAISTの質量分析計を用いて確認することができた。2018年7月に測定系を立ち上げ、2018年12月までに昨年度までの降圧薬内服していない対照群約200名の複数回の採血による500検体の血清を用いて、測定を進めていく方針である。 また、志賀町研究では、研究開始5年目のフォローアップを行った。従来のレニン活性、血漿アルドステロン濃度の測定を継続し、以前より原発性アルドステロン症(PA)と診断された患者群のフォローに加え、新たにPAと疑われた患者群を抽出することができ、また、PAの確定診断を行うために負荷試験の行うための連絡を対照群に連絡を入れる準備を行っている。前回と同じように志賀町の2か所の基幹病院にて、負荷試験を行いPAの罹患率の調査を前向きにすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた慶應義塾大学との連携による測定系の確立が困難となったため、新たに、測定系を確立するための質量分析計と技術者を探す必要があった。北陸先端科学技術大学院大学ナノマテリアル研究科大坂一生講師と金沢大学学際科学実験センター西内巧准教授と協力し、金沢大学で新しく導入した質量分析計を用い、測定系を立ち上げる方針である。
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今後の研究の推進方策 |
2018年7月に金沢大学で新しく導入した質量分析計を用い、測定系を立ち上げる。 その後、志賀町研究の5年分の血清検体500検体分の血清の測定を進めていく。測定後、高血圧など生活習慣病発症因子となるステロイドプロファイリングを横断的、縦断的な統計解析を行う方針で2019年のENDOで発表予定である。
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