世界的に脳腫瘍の次世代ゲノム解析が進められ、予後予測や組織分類に有用な遺伝子変異が示唆された。今後の課題は個々の腫瘍での解析とそれに基づく層別化医療である。そこでsingle nucleotide polymorphism (SNP)を90分で検出できる装置を用いて、IDH1R132Hが高精度で検出できることを実証した。極めて鋭敏であるため、髄液中に浮遊するIDH1R132Hも検出できることを見出した。最終的には本学工学部が開発したナノワイヤで微量のcell-free DNAを捕捉し、血清もしくは尿中診断にまた本手法は他のバイオマーカー遺伝子変異にも応用できることを確認した。
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