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2018 年度 研究成果報告書

腹膜リンパ管新生におけるCTGFの役割

研究課題

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研究課題/領域番号 17H06746
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関愛知医科大学

研究代表者

鬼無 洋  愛知医科大学, 医学部, 講師 (70805275)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード腹膜透析 / 腹膜線維症 / リンパ管新生 / CTGF / VEGF-C
研究成果の概要

腹膜透析に伴う腹膜線維症・除水機能不全のメカニズム解明と治療法開発が望まれている。腹膜線維化に伴う新生リンパ管は除水機能を低下させると考えられる。我々は線維化のメディエーターであるCTGFと腹膜リンパ管新生との関連について検討した。
ヒト腹膜透析排液・ヒト腹膜組織・培養ヒト腹膜中皮細胞において、CTGF発現とリンパ管成長因子であるVEGF-C並びにリンパ管マーカー発現との間に正の相関を認めた。ラット横隔膜線維症モデルにおいても同様の結果が得られた。CTGF遺伝子欠損マウスの腹膜線維症モデルにおいてVEGF-Cとリンパ管発現の減少がみられた。
CTGFと腹膜リンパ管新生との密接な関連を明らかにした。

自由記述の分野

腎臓病

研究成果の学術的意義や社会的意義

腹膜透析に伴う腹膜線維症は、患者の生命予後を悪化させる除水機能不全を合併し、そのメカニズムと治療法の開発が望まれている。これまで除水機能不全の対策は、血管新生と血管透過性亢進に着目されてきたが、我々のリンパ管新生を治療標的とした試みは独創的な研究である。CTGFの抑制治療はさまざまな腎疾患モデルにおいて腎臓線維化を減少させることが報告されてきたが、近年では腹膜線維症モデルでの有効性が注目されつつある。我々のCTGF欠損マウスを用いた腹膜線維症とリンパ管新生におけるCTGF抑制効果の検討は世界に先駆けた研究である。

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公開日: 2020-03-30  

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