p53タンパクを発現していない卵巣癌細胞株に対してR248WとR248Qの2種類の変異型p53タンパクを強制発現させた新たな細胞株を樹立し、内因性miRNAの解析を行った。変異型p53の強制発現株2種類において1.5倍以上の発現上昇を認めたmiRNA8種類と2/3以上発現低下が認められたmiRNA17種類を同定した。 腹膜進展機序の解明の一端として、成熟奇形腫患者と悪性転化した患者の間でパラフィン切片を用いて癌関連miRNAの網羅的解析を行い複数のmiRNAを同定した。また、癌性腹水中に多量に存在するPAI-1が腹膜中皮の変化を誘導することで好腫瘍環境を促進するメカニズムを解明し報告した。
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