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2018 年度 実績報告書

トロンボモジュリン-αを応用した劇症型感染症とDICの新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H06764
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

榎屋 友幸  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 准教授 (60803260)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード播種性凝固血管内症候群 / トロンボモジュリンα / 敗血症
研究実績の概要

申請当初の研究目的は、①TM-αの切断機序および個体差要因の解明、②TM-αが結合する炎症関連タンパク質および毒素タンパク質の同定を行うことであった。しかしながら、TM-αを投与される患者数が少なかったため、研究目的をDIC患者の血漿中におけるTM-αと相互作用するタンパク質の網羅的同定に修正し、研究を進めた。

研究の方法:DICと診断された患者の血漿を検体として、抗TM-αポリクローナル抗体を用いて免疫沈降し、TM-αと結合しているタンパク質を抽出した。抽出したサンプルをトリプシン処理し、脱塩処理後、LC/TOF/MSにより、相互作用しているタンパク質を網羅的に同定した。同定されたタンパク質についてSTRING(Protein-Protein Interaction Networks database)により解析した。

研究結果:DICと診断された10名の患者を対象とした。これらの患者の血漿を解析し、113種類のタンパク質がTM-αと相互作用しているタンパク質として同定された。STRINGにより解析を行った結果、そのうち39種類のタンパク質が機能的に関連し、23種類のタンパク質は、炎症、免疫、血液凝固及び血管透過性亢進に関与していた。同定されたF-actinおよびS100-A9は、DAMPsとして知られており、敗血症時に細胞から血液中に漏出し、全身性の炎症を惹起することが報告されている。CPA3は、エンドセリン-1を分解することで、血管内皮細胞の障害を抑制することが報告されている。同じカルボキシペプチダーゼであるTAFIは、TM-αとトロンビンの複合体により活性化する。CPA3は、TAFIのアミノ酸配列と相同性が高いことから、TM-αがCPA3の活性化も調節している可能性が高いと考えられた。sPLA2及びANGは血管内皮細胞に作用し、血管透過性を亢進することが報告されている。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 救急・集中治療領域のクリニカル・クエスチョンに対する基礎的検討2018

    • 著者名/発表者名
      榎屋友幸
    • 学会等名
      第28回日本医療薬学会年会

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公開日: 2019-12-27  

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