本研究では、核融合中性子を発生する放電型中性子源を用いて、実験体系中のトリチウム増殖比の実験的評価を行った。放電条件の最適化を実施し、1秒間に10^7 n/s以上の中性子を発生させることに成功した。高感度な2次元中性子検出器として中性子イメージングプレートを用い、中性子のエネルギーに依存する輝尽蛍光密度と中性子フルーエンスの直線関係を得た。リチウムターゲットへの中性子照射により、6Liリチウムの(n, T)反応に起因する"中性子影絵"を取得し。トリチウムの生産量、ならびにトリチウム増殖比が実験的に評価できることを示した。
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