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2017 年度 実績報告書

多様性を再現した患者由来ゼノグラフト群を用いた新規前立腺癌治療薬の耐性機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H06817
研究機関京都大学

研究代表者

後藤 崇之  京都大学, 医学研究科, 助教 (90806605)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード前立腺癌 / 去勢抵抗性 / xenograft
研究実績の概要

本研究では様々な前立腺癌患者の検体から樹立したPatient derived xenograft (PDX)モデルであるKUCaPシリーズ(KUCaPs)を使って、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の新規治療薬に対する抵抗性獲得機序の解明を目指すことを目的とする。KUCaPsはそれぞれが特徴的な治療感受性と遺伝子発現パターンを示し、臨床におけるCRPCの多様性を反映しているという特徴を持つ。
1)KUCaPsの特徴解析
AR、PSAといった前立腺癌特有の分子だけでなく、PTEN、P53、Rb、SOX2、p21などの癌進展に関わる分子のKUCaPsでの発現をウエスタンブロットで確認した。長期に継代が成功しているKUCaP2では神経内分泌前立腺癌や幹細胞に関連するSOX2の発現を認めた。
2)CR-KUCaP株の樹立とエンザルタミドに対する反応性の評価、組織の採取
科研費申請時にはCR-KUCaPの良い実験モデルが作成出来ていたが、継代を重ねることで若干性質が変化し、短命になるモデルや腫瘍が十分大きくならないモデルが出てきた。そのため、実験は停滞しているが、新たなCR-KUCaPの樹立を行って実験を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

科研費申請時にはCR-KUCaPの良い実験モデルが作成出来ていたが、継代を重ねることで若干性質が変化し、短命になるモデルや腫瘍が十分大きくならないモデルが出てきた。そのため、実験は停滞しているが、新たなCR-KUCaPの樹立を行って実験を進める予定である。

今後の研究の推進方策

新たなKUCaPの追加樹立を行っており、十分な数が樹立できれば、それらを使って去勢とエンザルタミドの投与実験を行い、治療前後での組織を採取する。
組織が採取できれば、高速シークエンサーを用いた網羅的遺伝子解析や高感度質量分析装置を用いた網羅的蛋白解析を行い、治療抵抗性に関与する候補分子を絞り込む。
候補分子に対しては当施設で保管する臨床検体標本での発現状況を確認し、細胞株での機能解析検査を行う。

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公開日: 2018-12-17  

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