研究課題
平成29年度はAO-OCTの開発を行うと同時に、搭載予定である高解像度OCTA(HR-OCTA)の開発、加齢黄斑変性症、糖尿病黄斑症、中心性漿液性脈絡網膜症などの疾患眼での撮影を行い定量解析手法について検討してきた。多くの時間をAO-OCTの調整に割いたため疾患眼での撮影は予定通りH30年度に行うこととなった。一方で、HR-OCTAについては、研究代表者が提唱してきた加算平均OCTAと同等の画質を維持しながら、問題点であった高速化をいかに達成するのかが課題としてあがったが、Canon社の協力のもと、これまでに撮りだめた加算平均OCTAを教師画像として単回撮影のOCTAとペアを組ませることでdeep learningを行い、単回撮影のみでも高画質な画像が得られることに成功した。平成30年度はAO-OCTを用いて緑内障眼での撮影を開始した。結果、従来観察できなかったガングリオン細胞のOCT B-scanでの可視化に世界で初めて成功し、またそれが定量可能であることが分かった。12名の正常眼では有意に年齢とともに細胞の数が減少し、また緑内障眼13眼の検討においても明らかに密度の減少を認めた。HR-OCTAにおけるdeep learningの精度を114眼の疾患眼を用いて検討し、そ有用性と問題点に関する検討を行ったが、2019年4月に本技術は商品化され、市販OCTに搭載されることとなった。カニクイサルを用いてAO-SLO画像を撮影、組織切片との対比比較を予定していたが研究期間内には実施できなかった。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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