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2018 年度 実績報告書

人工核酸を用いたアンチセンスは卵巣明細胞癌のプラチナ耐性を改善する

研究課題

研究課題/領域番号 17H06847
研究機関大阪大学

研究代表者

中川 慧  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (30650593)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワードantisense / ovarian carcinoma / annexin / platinum resistance
研究実績の概要

平成29年度の研究では、in vitroにおいてAnx A4 アンチセンスオリゴ(ASO)を投与した細胞ではAnx A4の発現が低下してシスプラチンのIC50が約50%低下し、それらの細胞においては、細胞内プラチナ含有量が保たれていていることを明らかにしたが、平成30年度においてはin vivoにおいてRMG-1、OVISEそれぞれを移植したマウスにPBSまたはシスプラチンを腹腔内投与し、コントロールASOまたはAnx A4 ASO(1mg/kg)を局所投与する4群の治療実験を行なった。結果、AnxA4ASOとシスプラチンを併用した群では他の3群に比して、腫瘍の増殖が有意に抑制された。同様の系を用いて、2回AnxASOを投与した腫瘍を摘出し、腫瘍内のAnx A4の発現をウエスタンブロットで確認した。ANXA4ASO投与群では、無治療、コントロール投与群に比して、有意にANXA4の発現が抑制されていることが明らかになった。またこれらの腫瘍組織の切片をCD49b抗体(NK細胞活性)、F4/80抗体(マクロファージ活性)で免疫染色し、抗腫瘍免疫とASO投与の関係性の評価を行なった。結果は免疫の賦活化は確認されなかった。これらの結果から、Anx A4 ASOは腫瘍免疫とは関係なく、直接的に抗がん剤抵抗性を改善し、抗腫瘍効果を発揮していると考えられた。
また、薬剤の効果、安定性を向上させる目的で、アミド型の架橋構造を持った人工核酸を新たに作成し,その機能をin vitroで評価した。結果はこれまでのANXA4発現抑制効果とほぼ同等であり、より強力な作用を得ることは困難であった。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Targeting Annexin A4 with antisense oligonucleotides improves platinum resistance of ovarian cancer2019

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Nakagawa
    • 学会等名
      AACR Annual Meeting 2019
    • 国際学会
  • [学会発表] Antisense oligonucleotide of Annexin A4 improves platinum resistance in ovarian clear cell carcinoma2018

    • 著者名/発表者名
      Reisa Kakubari, Satoshi Nakagawa, Eiji Kobayashi, Shinya Matsuzaki, Yutakb Ueda, Kiyoshi Yoshino, Minoru Fujimoto, Tetsuji Naka, Tadashi Kimura
    • 学会等名
      第70回日本産科婦人科学会学術講演会

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公開日: 2019-12-27  

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