本研究では、公立小中学校において、児童生徒の授業参加行動を促進するための支援体制を学級・学年規模で構築し、その効果を検証した。先行研究によって効果が実証されている児童生徒の授業参加行動を教師が積極的に言語賞賛する行動支援をおこなった。さらに教師がこのような行動支援をおこないやすいように、学校内で教師支援を持続的に実施した。その結果、小学校・中学校ともに学級の平均授業参加率の上昇が見られた。授業参加率と学校内で普段から実施されている単元テストの間には有意な相関が見られた。また、授業参加率が上昇すると、相対的に生徒の問題行動は減少することが示された。
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