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2018 年度 実績報告書

ジストログリカノパチーに対するLARGE遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 17H06862
研究機関神戸大学

研究代表者

大塚 喜久  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (20808860)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード筋ジストロフィー / ジストログリカノパチー / LARGE / 遺伝子治療
研究実績の概要

福山型筋ジストロフィーをはじめとしたジストログリカノパチーと総称されるジストログリカンの糖鎖異常による筋ジストロフィーに対する根治療法は確立していない.ジストログリカンの糖鎖修飾には様々な分子が関与しているが,ラミニン結合能をもつ糖鎖を修飾する分子であるLARGEを利用した遺伝子治療はジストログリカノパチーに共通した病態に対して有用である可能性があり,特に糖鎖がある程度残存している状態ではその効果が期待される. 本研究は糖鎖がある程度残存する非重症型ジストログリカノパチーモデルマウスに対してLarge遺伝子治療を行い,in vivoでのLARGE遺伝子導入が原因遺伝子によらずジストログリカノパチーに対して有効である可能性を検証することを目的とした.
2014年に我々の研究室で金川博士らが新たに作成した dysferlin sjl/sjl :fukutin Hp/-二重変異マウスは,ある程度糖鎖の残存する非重症型のジストログリカノパチーモデルマウスである (Kanagawa et al. Plos One 2014). 我々はこの非重症型ジストログリカノパチーモデルマウスに対して骨格筋をターゲットに,MCKプロモーター下流にLarge cDNAを組み込んだアデノ随伴ウイルスベクター(AAV9-MCK-Large)を用いたLarge遺伝子治療を行った.具体的にはdysferlinsjl/sjl :fukutinHp/-二重変異マウスに対してAAV9- MCK-Largeを静脈内投与した.15週齢の時点で前脛骨筋の骨格筋サンプルを採取し,未治療群と比較した.全線維数に対する中心核数の割合は未治療群(n=6)が平均12.7%であったのに対し治療群(n=5)は11.8%であり有意な差は認めず,治療効果は明らかでない結果であった.しかし全線維数に対する壊死線維の割合は未治療群が平均1.49%であったのに対して0.13%と有意差をもって低下しており(p=0.02),ジストログリカノパチーにおける骨格筋壊死がLARGE遺伝子治療により改善している可能性が示唆された.

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] LARGE Gene Therapy for α-Dystroglycanopathies2018

    • 著者名/発表者名
      Yoshihisa Ohtsuka, Motoi Kanagawa, Tomoko Chiyo, Kazuhiro Kobayashi, Takashi Okada, Shin’ichi Takeda, Tatsushi Toda
    • 学会等名
      11th Japanese-French Workshop

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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