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2018 年度 実績報告書

自然免疫、炎症、骨代謝の新たな制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H06883
研究機関岡山大学

研究代表者

松本 佳則  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (80803155)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
キーワード骨代謝 / サイトカイン産生 / Wnt経路 / マクロファージ / 破骨細胞
研究実績の概要

平成30年度はTankyraseがサイトカイン産生を制御するメカニズムやTankyrase阻害剤添加による影響を細胞レベルで検討した。
まずTankyraseノックアウト細胞ではTNF-α/IL-6mRNAの発現増加を認め、Tankyraseがサイトカイン産生を制御する機序としてTLRシグナルに着目した。ノックアウト細胞では転写因子NF-kBの核内移行が促進し、TLRのリガンド(HKPG:TLR2, LPS:TLR4, ssRNA:TLR7)刺激でコントロール細胞に比してIL-6発現が増加した。以上の結果から、TankyraseはTLRシグナルを制御することでサイトカイン産生をコントロールすることが明らかになった。更にその機序として、NF-kBの核内移行を促進することでサイトカイン産生をTranscriptionalに促進することが明らかとなった。
次に我々は、Tankyraseの阻害剤NVP-TNKS656を用いてサイトカイン産生能や破骨細胞分化能亢進のメカニズムを解明するために、Tankyrase下流の基質蛋白の同定を行った。TankyraseはADPリボシル化を通して基質蛋白の分解を制御することが知られている。NVP-TNKS656の添加により、マクロファージ内でアダプター蛋白である3BP2やWnt経路の抑制因子AXINの蛋白発現量増加がウェスタンブロットにより確認された。これらの基質蛋白がサイトカイン産生や破骨細胞分化に関与していると考えられた。阻害剤のマウスへの投与は、有害性の問題から検討が困難であった。今後、本研究成果を基にin vivoでの検討を進め、Tankyraseと疾患発症との関連についても検討していく。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2023-12-25  

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