メタンハイドレート(MH)を含有する砂の分解時の変形挙動を実験的,解析的に評価した. 解析面では,高いMH飽和率を持つ供試体を計算コストを下げて再現することができた.このモデルを用いて解析を行ったところ,等方圧密状態では,有効応力の増加を伴うMH粒子消去による体積ひずみの方がMH粒子を消去したのみの場合と比べて大きくなることが明らかとなった. 等方圧密試験の結果から,有効応力一定下では,一定の時間経過と伴に間隙比の増加量が大きくなるという時間依存性が認められた. MH含有砂の方が間隙比の増加量が大きくなり始める時間が砂のみと比べて長く,間隙比の増加量はMH含有砂の方が大きくなる傾向が認められた.
|