本研究は瀬戸内海の島を対象に、島嶼地域を抱える自治体における地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを明らかにすることを目的としている。医療・高齢者福祉施設の整備状況を指標にパターン分類を行い、未整備型、医療巡回型、診療所整備型、医療福祉施設整備型、施設充実型に分類できた。1島のみで自治体を構成する島は施設充実型等に分類されるが、本土と複数の島で自治体を構成する島では未整備型、診療所整備型が多い。また、複数島の場合、未整備・診療所型の島と医療福祉施設整備型や施設充実型の島との連携や1島の場合、診療所整備型の島での高齢者福祉の代替サービスの提供もみられた。
|